映画『PSYCHO-PASS Providence』の感想・考察|時系列は?第3期との関係は?見るべき?

映画『PSYCHO-PASS Providence』の感想・考察|時系列は?第3期との関係は?見るべき? 映画
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みなさんこんにちは! 映画などのレビューを行っている旅狼のレビュー小屋です!

今回は、PSYCHO-PASSシリーズ最新映画『PSYCHO-PASS Providence』の感想をついさっき見てきたホヤホヤの状態でお話ししていきます!

アニメ第3期と映画『Sinners of the System』の間を紡ぐ物語。3期の謎がこの一作で判明するのか、そもそも映画としては面白いのか、ご紹介していきますよ!

PSYCHO-PASSをまだ見たことがないという方はコチラのシリーズ紹介をどうぞ!


あらすじ

まずは映画のあらすじです。

2118年1月。公安局統括監視官として会議に出席していた常守朱のもとへ、外国船舶で事件が起きたと一報が入った。同じ会議に出席していた厚生省統計本部長・慎導篤志とともに現場に急行する朱だったが、なぜか捜査権は外務省海外調整局行動課に委ねられていた。船からは、篤志が会議のゲストとして呼んだミリシア・ストロンスカヤ博士が遺体となって発見される。事件の背後には、行動課がずっと追っていた〈ピースブレイカー〉の存在があった。博士が確立した研究…通称〈ストロンスカヤ文書〉を狙い、〈ピースブレイカー〉の起こした事件だと知った刑事課一係は、行動課との共同捜査としてチームを編成する。そこには、かつて公安局から逃亡した、狡噛慎也の姿があった――。博士が最後に通信した雑賀譲二の協力を得て、文書を手に入れるべく出島へ向かった一係だったが…。 〈ストロンスカヤ文書〉を巡り、予想を超えた大きな事件に立ち向かっていくこととなる朱と狡噛。その先には、日本政府、そしてシビュラシステムをも揺るがす、ある真実が隠されていた。ミッシングリンクをつなぐ〈語られなかった物語〉が、ついに明らかになる――。

PSYCHO-PASS Providence 公式サイト

『PSYCHO-PASS Providence』の時系列は、映画『Sinners of the System』とアニメ第3期の間に位置します。ちょうど狡噛慎也が日本への帰国を決意した後、慎導灼炯・ミハイル・イグナトフが監視官に就く前のお話ということになります。


率直な感想

映画を見終えた感想としては、、「難しかった…!」が第一声ですね!笑

PSYCHO-PASSは元々簡単な物語ではないですが、アニメ3期から急に難解感が強くなり、今回もその雰囲気が強かった。まぁ、冷静に噛み砕いで構造をシンプルにすればわかることはわかるのですが、それも映画を見終えた今だからできることで、見ながら話の中身を考えて、、というのは結構大変でした。

特に今回は、慎導篤志(慎導灼の父)の立ち位置が難しかった。公安局の情操組織である厚生省の本部長、とにかく力を持っている人物なのは間違いなく、ビフロストのインスペクターでもあり、それがどう絡んでいるのか、そういう余計な視点を持って見ていたから余計わかりにくくなったのかもしれないが、、ともかく怪しい雰囲気を醸し出しつつ、何をしていたのか掴みにくかった人物でした。

話の鍵を握る「ストロンスカヤ文書」と「ピースブレイカー」のトップである「ジェネラル」の関係性もちょっと難しかったですね。詳しく話とネタバレになってしまいますが、物語の最終局面において、ちょっと内容が飛躍している感はあったかなぁ、と。

とりあえず、ここまで読んでいただいて、「こいつ何言っているんだ?」となっている方は、正解です。笑 やはりPSYCHO-PASSはネタバレなしで話すの難しい。

とりあえず、「PSYCHO-PASSファンは見ていて損はない!」ということだけは、間違いないですよ!


ここからネタバレあり! 考察

ということで、ここからはネタバレありで考察というか、より深い感想をお話ししていこうと思います。

PSYCHO-PASSの、ひいてはヒロインの常守朱のテーマとしてあるのが、「法を守ること」です。PSYCHO-PASSの世界においては、シビュラシステムが絶対的な存在。シビュラの判定さえあれば人を裁くことができるのですから、もはや法律は不要です。

それでも、法律の存在に意義を感じている人もいる。その一人が朱であり、慎導篤志である。彼らは移民受け入れの際に法律が必要になる(シビュラシステムの統制が十全ではない外から入っている人間たちには、国際法としての法律の適用が不可欠だから)というのを主な理由としていますが、実際のところは、”人として大切なものを守るため”というもっともっと感覚的な部分を理由としています。それがなかなか言葉では表現できないのですが、朱が言っていることはわかる気がする。そんな感じです。

今回の『PSYCHO-PASS Providence』もそれがテーマになっていることは間違いありません。

その上で重要になるのが、「ピースブレイカー」と「ストロンスカヤ文書」です。

「ピースブレイカー」は元々外務省の実働部隊でありながら、外務省の統治下から外れて海外でやりたい放題やっているテロ集団。「ストロンスカヤ文書」は、ストロンスカヤ博士が編み出した紛争の可能性を数値化したモデルのようなもの、というイメージです。

このストロンスカヤ文書を用いれば、紛争を収束させる方法もわかるし、逆に紛争を拡大させることもできるというわけです。なので、ピースブレイカーはこの文書がほしい、今回の話は簡単にいうとそんなお話しです。

そして、そんなピースブレイカーの解体の任を担っているのが、外務省行動課、花城フレデリカと狡噛慎也が所属している部署であり、この事件が国内で起きたことから、公安局も関わっていく、という流れになっていきます。

話はとんで終盤になり、朱がドミネーターを使ってピースブレイカーのトップでありその実態はAIであった「ジェネラル」にストロンスカヤ文書を送り込みます(あるいはただのバックアップだった?)。これによって、ジェネラルはシビュラの一部となったのでした。

この展開は、第3期においてラウンドロビンがシビュラシステムの一部になったこととそっくりです。元々はシビュラと同時に運用されていたAIがシビュラに吸収されていくことで、その完全性をさらに高めていく。そんな様子が描かれているということなのでしょうか。

そして朱は、厚生省のポストの就任式において、公安局局長である禾生壌宗を射殺。しかもこの時、朱のPSYCHO-PASSはクリアカラーを保ったままでした。朱はドミネーターでは裁けない。法律があれば、裁くことができる。どんなに完全なシビュラシステムができたとしても、法律がなければ裁けない人がいる、それを自ら体現したのでした。


まとめ

とりとめがあまり無いですが、今回はこの辺でまとめていきます。

思えば第1期の槙島聖護の存在、免罪体質者という存在が、そもそも「シビュラでは裁けないが法律があれば裁ける」存在の代名詞だったわけで、それはどんなにシビュラが完全性を保ったとしても、必ず発生するイレギュラーとなるわけです。朱はそれ以上の理由で法律の重要性をもっと説いているようですが、そこまでなかなか難しくて考えがまとまらない。。

第4期があればさらにその先の世界が描かれていくのでしょうが、一旦はここで話がまとまったPSYCHO-PASSシリーズ。なんだかんだで、やっぱり常守朱と狡噛慎也のペアは最高! ファンとしてはこういう単純なキャラの魅力っていうのも、今回の映画で見ることができて嬉しかったですがね! また次の作品が描かれることを祈って、今回はこの辺りで失礼します!


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