こんにちは!アニメなどのレビューを行っている旅狼のレビュー小屋です!
今回はアニメ『PSYCHO-PASS』のキャラクターから、「槙島聖護の魅力」についてご紹介していきます!
第1期の”敵キャラ”として登場してから10年近く経った今でも非常に人気のキャラクター。「紙の本を読みなよ」というセリフがとても有名で、それ以外にも数々の名言を発しています。
槙島の名言と魅力を紹介しつつ、その考えや思考、オススメポイントをご紹介していきます!
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槙島聖護の魅力
![PSYCHO-PASS_槙島聖護_読書](https://i0.wp.com/www.tabirou.com/wp-content/uploads/2020/03/%E6%A7%99%E5%B3%B6%E8%AA%AD%E6%9B%B82.jpeg?w=1207&ssl=1)
なにが魅力的かって、この人、本当に知的なんです。
というのも、槙島の描写には、ほとんどと言ってよいほど「本」や「読書」が関わってくるのです。読書をしているか、本が隣においてあるか、名作から引用してくるか。とにかくその姿が知的で憧れるのです。。
槙島の読書についての考え方で、作中で名言が生まれています。
それが、
紙の本を買いなよ。電子書籍は味気ない。
という言葉ですね!
相棒である「チェ・グソン」に対して本を勧めると、「ダウンロードしておきます」と返ってくる。その際放った一言がこれ。
槙島曰く、本は「自分の感覚を調整するためのツール」だそう。確かに、本を読んでいても中身が全然入ってこないことがあります。僕の場合ですが、その時は大抵、
「あの仕事どうしようかなぁ」
「あの人から返信まだかなぁ」
「明日の予定はどうしようかなぁ」
などど、雑念が頭を埋め尽くしています。笑
逆に、雑念に埋もれそうな状況なのに、本の内容に集中できる時もある。その感覚を確かめるには、実際に紙に触れる感覚を味わいながら読書することができる「紙の本」が一番なのです。
調子の悪い時に本の内容が頭に入ってこないことがある。そういう時は、何が読書の邪魔をしているか考える。調子が悪い時でも、スラスラと内容が入ってくる本もある。なぜそうなのか考える。
精神的な調律、チューニングみたいなものかな。調律する際、大事なのは、紙に指で触れている感覚や、本をペラペラめくった時、瞬間的に脳の神経を刺激するものだ。
![PSYCHO-PASS_槙島聖護_紙の本を読みなよ](https://i0.wp.com/www.tabirou.com/wp-content/uploads/2020/03/%E6%A7%99%E5%B3%B6%E3%80%80%E7%B4%99%E3%81%AE%E6%9C%AC.jpeg?w=1207&ssl=1)
ちなみに、このとき槙島がチェ・グソンに勧めたのは、フィリップ・K・ディックの『アンドロイドは電気羊の夢を見るか?』です。もちろん僕は、PSYCHO-PASSのこのシーンをきっかけにして読みました。笑
物語からの引用については、槙島聖護のみだけでなくPSYCHO-PASSという作品全体で見てもとても多いのが印象的です。SF作品やシェイクスピア、哲学者の言葉がちょくちょく登場します。
見たら絶対、読書したくなると思う!
槙島聖護の名言と思想
自らの意思に基づいて行動した時のみ、価値を持つ
![槙島聖護_自らの意思に基づいて行動した時のみ、価値を持つ](https://i0.wp.com/www.tabiroureview.jp/wp-content/uploads/2022/01/f858fdc607f053435950427c9a8a64e2.jpg?resize=599%2C337&ssl=1)
僕はね、人は自らの意思に基づいて行動した時のみ、価値を持つと思っている。
僕が一番好きな槙島聖護の名言はこれ。
これがすごく心に響き、
誰かに、どこかに、何かに頼るのではなく、自分の意志と考えを大切にもち、その上で行動していくことこそが、人間の価値なのだ。
と意識しています。
槙島は作中で「シビュラに選択のすべてを託している人間たち」とは正反対の存在、「自らの意思こそ至高である」という考えのもと行動を起こします。その”意志”や”行動力”、そしてそれを可能にする知性と身体能力こそが、槙島聖護最大の魅力なのでしょうね〜
僕は、人の魂の輝きが見たい。それが本当に尊いものだと確かめたい
君たちは一体なにを基準に、善と悪をより分けているんだろうね
![槙島聖護_名言_君たちは一体なにを基準に、善と悪をより分けているんだろうね](https://i0.wp.com/www.tabiroureview.jp/wp-content/uploads/2022/01/46a54d8ff1f83aef552ed5ed8cace49c.jpg?resize=384%2C216&ssl=1)
そもそも何をもって犯罪と定義するんだ。君が手にしたその銃、ドミネーターを司るシビュラシステムが決めるのか?
だが、その判定には人の意思が介在しない。君たちは一体なにを基準に、善と悪をより分けているんだろうね。
上の言葉に続くものですが、これもとても深い言葉です。
僕らが生きる世界は「法律」という確固たるルールは存在します。ですが、それで縛れないものも世の中にはたくさんあると思います。
槙島のセリフでは「シビュラ」と限定していますが、それを「法律」に置き換えたとしましょう。そうなった時、僕たちは一体、何を根拠として「善と悪」とを区別するのでしょうか。
自分の意志や信念?誰かから言われたこと?
ここにも、人それぞれの考え方があると思います。
その人個人の考え方が違うところこそが、人間の世の中の面白いところ
ということだと僕は感じます!
決断ができない人間は、欲望が大きすぎるか悟性が足りない
![槙島聖護_名言_決断ができない人間は、欲望が大きすぎるか悟性が足りない](https://i0.wp.com/www.tabiroureview.jp/wp-content/uploads/2022/01/441f6694ae49d4057ca9df7787fbc259.jpeg?resize=350%2C197&ssl=1)
デカルトは、決断ができない人間は、欲望が大きすぎるか悟性が足りないのだと言った。
「悟性」というのは「論理的思考能力」のこと。
つまり、
決断ができないのは、自分の能力以上の欲望を抱いているせいか、そもそも考える力が乏しいからだ
と言っているわけです。
槙島聖護もこの言葉を用い、対峙したヒロイン朱に対し”ある決断“を迫ります。このセリフは、デカルトの『情念論』からの引用だそうですね。
まるで、バルニバービの医者だな
![槙島聖護_名言_まるで、バルニバービの医者だな](https://i0.wp.com/www.tabiroureview.jp/wp-content/uploads/2022/01/4a32a753885681f50342679f15429f2e.jpeg?resize=1024%2C576&ssl=1)
まるで、バルニバービの医者だな。バルニバービのある医者が、対立した政治家を融和させる方法を思いつく。二人の脳を二つに切断して、再び繋ぎ合わせるという手術だ。これが成功すると、節度のある調和のとれた思考が可能になるという。
この世界を監視し、支配するために生まれてきたと自惚れている連中には何よりも望ましい方法だと、スウィフトは書いている。
こちらは、ジョナサン・スウィフトの『ガリヴァー旅行記』からの引用。
「『ガリヴァー旅行記』という作品そのものは知っているけど中身は知らない」という方は、意外と多いのではないでしょうか? かく言う僕もそうだったわけで、このセリフの影響で読んでみました!笑
『ガリヴァー旅行記』は、「主人公ガリヴァーが不慮の事故などに巻き込まれたことによって様々な”普通じゃない国”に迷い込み、そこでの旅行記をまとめた」という物語です。その中で作者スウィフトは、ガリヴァーが訪れた国の体制や様子を通じ、世の中への風刺を描いてます。そしてこのバルニバービの引用。意味はそのままですね。
「この世界を支配するために生まれてきたと自惚れている人間」が対立しているのなら、「脳を半分にして繋ぎ合わせれば、ちょうど良くなるだろ」と言っているわけです。そんなことは当然不可能ですから、なんとも痛烈な皮肉ですね。
![槙島聖護_名言_ガリバー旅行記](https://i0.wp.com/www.tabiroureview.jp/wp-content/uploads/2022/01/2a1510c9166c8db5826e322e82f2bbe8.jpg?resize=278%2C160&ssl=1)
このシーンについては本編のネタバレになるので、気になる方は『PSYCHO-PASS』を見進めてください!
ちなみに、『ガリヴァー旅行記』に登場する「飛島ラピュタ」や「小人国リリパット」が、ジブリ映画『天空の城ラピュタ』やドラえもんのひみつ道具「ガリヴァートンネル」の元ネタになっていると言われていますよね!
君には君としての顔が無い
![槙島聖護_名言_君には君としての顔が無い](https://i0.wp.com/www.tabiroureview.jp/wp-content/uploads/2022/01/602237f75fc776435459352f0937b7a1.jpg?resize=600%2C337&ssl=1)
何者としても振る舞うことの出来る君自身が、結局の所は何者でもなかった。君の核となる個性は無だ、からっぽだ、君には君としての顔が無い。のっぺらぼうだからこそ、どのような仮面でもかぶることが出来たというだけだ
好きなアバターの”中の人”を殺害し、そのアバターを乗っ取って自分が演じるという犯罪者を手助けしていた槙島。その最後に放った言葉がこれ。
どんなに人真似がうまくても、その人自身の意志や想いがなければ意味がない。
何もないからこそ、何者にもなれる。
こういうことを言っているのでしょう。
![槙島聖護_名言_考察](https://i0.wp.com/www.tabiroureview.jp/wp-content/uploads/2022/01/b364f043b868d7545ed1de5e1573cac8.jpg?resize=278%2C160&ssl=1)
今の時代であれば、「まずは人真似をしろ」とよく言われます。でもその時「ただ真似をする」だけでは、本当にただの二番煎じです。
真似をする際に頭を使い、自分の力にすることを常に考えなければいけない。とても重要な示唆だと思いました。
声優(CV)の魅力
槙島聖護の声優さんは、超人気声優の櫻井孝宏さん!
『呪術廻戦』の「夏油傑」や『コードギアス』の「枢木スザク」、『鬼滅の刃』の「冨岡義勇」の声でお馴染みの櫻井さん。槙島聖護は本当にハマり役だと思う。。
この声もまた、とても魅力です…!
👆『呪術廻戦 0』の魅力について、コチラでタップリと発信中!
相棒のチェ・グソンもお気に入り
![PSYCHO-PASS_チェ・グソン](https://i0.wp.com/www.tabirou.com/wp-content/uploads/2020/03/%E3%83%81%E3%82%A7%E3%83%BB%E3%82%B0%E3%82%BD%E3%83%B3.jpeg?w=1207&ssl=1)
ちなみに、槙島聖護の右腕的存在の「チェ・グソン」も個人的にはお気に入りです! この人の飄々とした感じもたまらない。。
「普段は飄々としているけど、本気出すとすごい」みたいな人が、どうやら僕は好きなみたいですね。笑
![PSYCHO-PASS_チェ・グソン_義眼](https://i0.wp.com/www.tabirou.com/wp-content/uploads/2020/03/%E3%83%81%E3%82%A7%E3%83%BB%E3%82%B0%E3%82%BD%E3%83%B3%E7%BE%A9%E7%9C%BC.jpeg?w=1207&ssl=1)
槙島聖護 まとめ
![PSYCHO-PASS_槙島聖護_キャラクターデザイン](https://i0.wp.com/www.tabirou.com/wp-content/uploads/2020/03/%E6%A7%99%E5%B3%B6%E8%81%96%E8%AD%B7%E5%8E%9F%E7%94%BB1.jpeg?w=1207&ssl=1)
ということで今回は、アニメ『PSYCHO-PASS』に登場する「槙島聖護」の魅力や名言などをご紹介してきました! 槙島聖護の考え方はとても深淵で、かつPSYCHO-PASSという作品自体も、とても考えさせられることが多いです。
このブログではブックレビューを書かせていただいていますが、実は僕、ぶっちゃけ槙島聖護の影響で本を読みだしたと言っても過言ではないです! 他にも結構影響されてます。笑
「アニメのキャラに影響を受けるなんて、、」と思う方もいるかもしれませんが、それで自分の人生が豊かになり、良い方向に進むのであれば、僕はそれで良いと思っています。むしろ、そんなことを言っているあなたこそ、意外とアニメを見てハマってしまう人だったりしますからね…!
今回ご紹介した槙島の名言は本の一部でしかありません。PSYCHO-PASS全体でも多くの名言が登場しますし、引用もたくさん出てきます。ぜひ興味がある方は観てみてくださいね!
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