みなさんこんにちは! イヤホンなどのガジェットのレビューをしている旅狼のレビュー小屋です!
今回ご紹介するのは、ゼンハイザーの完全ワイヤレスイヤホン「MOMENTUM True Wireless 5」です。
見た目から大きな変化を遂げたゼンハイザーの完全ワイヤレスイヤホン フラグシップモデルを、今回は実際に使ってみた感想から、前作MOMENTUM True Wireless 4との違い・進化点までお話していきます。
MOMENTUM True Wireless 5を買おうか検討している方は、ぜひ参考にしてみてくださいね!
※以降、MOMENTUM True Wireless 5は「MTW5」と、前作の4は「MTW4」と記載していきます。
今回の結論|ついに登場した”最強”だと思う!

早速、簡単な結論から。
MTW5は、筐体の刷新、Dolby Atmos対応、交換できるバッテリー、Bluetooth 6.0と、変わったところがかなり多い世代です。
そのうえで、僕が実際に使ってMTW4との差を一番感じたのは、ノイズキャンセリングと外音取り込みでした。音質については、MTW4の煌びやかで繊細な音をそのまま正統進化させつつ、よりノリの良い音になっています。
何より僕にとっていちばん大きかったのは、「音質ならゼンハイザーなんだけど、機能面がなぁ……」というイメージが、今回でようやく完全に払拭されたことでしたね!
そんなわけで、ここからMTW5について詳しくみていきます!
・同封物、イヤホン本体、ケースについて
・装着感
・音質など音まわりについて
・ノイズキャンセリングと外音取り込み(ここが一番大きい!)
・通話性能
・バッテリー
・操作性、カスタマイズ性能
同封物とイヤホン本体|今回最大の変化ポイント

やはり今回のMTW5、前作のMTW4から見た目が大きく変わっている、というか、もはや別シリーズと言っても過言ではないレベルの変化を遂げているのが特徴ですので、まずはここから触れていこうと思います。
同封物については、MTW4についていたイヤーフィンがMTW5にはついていません(イヤーフィンについては装着感のところで後述します)。代わりに入っているのが、バッテリー交換用のツールです。
| MTW5 | MTW4 | |
|---|---|---|
| 同封物 | イヤホン、充電ケース、USB-Cケーブル、イヤーチップ(XS/S/M/L)、バッテリー交換用ツール、取扱説明書 | イヤホン、イヤーアダプター(XS/S/M/L)、イヤーフィン(S/M/L)、充電ケース、USB-Cケーブル、ガイド |
バッテリー交換ツールについて

バッテリー交換ツールについては、EUにおいて2027年から「バッテリーを自分で交換できるようにしなければいけない」ということが制度化されるらしく、ゼンハイザー公式は製品寿命を延ばすための設計と説明しています。個人的には、この制度を見越した同封物のように見受けられますね。
標準的なプラスドライバーで開けられる設計になっていて、イヤホン本体と充電ケース、どちらの電池も自分で交換できます。
完全ワイヤレスイヤホンって、イヤホン自体はまったく壊れていないのに、数年使っていると電池がへたって、それがそのまま寿命になってしまうことがありますよね。これが新しいイヤホンを購入する際のネックになっていたという方も一定数いるでしょうから、その問題を解決してくれたというのは有り難いことですね!(AppleがタイプCに統一したのもEUの規制の影響とされていますから、EUには今後もユーザーファーストの規制を打ち出してほしいというのが、個人的な願望です。笑)
ただ、このバッテリー交換については一つだけ注意点があります。
対応する交換用バッテリーはBA 501(イヤホン用2個セット)とBA 502(充電ケース用)なのですが、公式は「EUおよび一部の国で入手可能」と書いています。現時点ではまだ、「日本で入手可能」とは書いていません。
こうしてしっかりと発売していることから、日本で電池が入手できないということはないとは思いますが、、、現状では一応、「交換できる設計になった」ことと「今すぐ日本で交換できる」ことは別の話だと考えておいたほうがよさそうです。
イヤホンケース・イヤホン本体について(MTW4とも比較)

では次に、イヤホンケースとイヤホン本体のお話しをしていきましょう。ここは前作のMTW4とも比較してみます。
まずは数字で見ると下記の通りです。
| 項目 | MTW5 | MTW4 |
|---|---|---|
| ケース寸法 | 67.2×48.4×25.0mm | 70.1×44.6×34.8mm |
| ケース重量 | 55g | 66.4g |
| イヤホン片方 | 7g | 6.2g |
| 合計 | 62g | 72.4g |
数字上は「薄く、そして少しだけ横長になった」わけですが、実際に持ってみると「かなりスリムになったなぁ」という印象です。ジーンズのポケットに入れた際も、MTW5はほとんど気になりません。「ガジェットは小さければ小さいほどよい」が信条の僕としては、このサイズ変更はめちゃくちゃありがたいですね!
また、MOMENTUM True Wirelessシリーズの代名詞とも言えたファブリック素材のケースが廃止され、今回からマットな仕上げに変わっています。これもかなり大きな変更点。
この変更の理由について、ゼンハイザー公式は「布巻き仕上げの清掃性の課題を解決するためであり、新しいスリムなケースはポケットに入れやすい」と書いています。「薄くしてほしい」「汚れが取れない」という声に応えた変更だったわけですね。イヤホンのハウジングも、キズに強い金属製になっています。
イヤホン本体のデザインは、非常に洗練された、高級感を感じられるものになっています。シンプルに、、、好きです。笑
装着感について(MTW4と比べて)

装着感は明らかに良くなっていると思います。
MTW4は「シリコンイヤーチップとフィンが、長時間のリスニングでも快適な装着感を実現します」と公式が書いていた製品です。そのフィンをやめたということは、耳の中での支え方そのものを変えたということになります。
で、実際につけてみると、、、
MTW4は悪い意味でスカスカした軽い印象だったのに対し、今回のMTW5は耳にしっかりと収まってフィットしてくれる感覚があります。普通に押し込むだけだとポロッといきそうなのですが、下から耳の穴に押し上げる感じで入れると、しっかりとフィットしてくれます。
公式のクイックガイドには、「耳にねじ込むように装着してください」と書かれているので、僕がたどり着いた「下から押し上げる」は、たぶんこれと同じことをやっているのでしょうね。(ねじ込むっていう言い方、物理で闘うかんじがして好きです。笑)
個人的には長時間使っていても痛くなることもなく、歩きながら使ってもズレることはありませんでした。この緩すぎずきつずぎない絶妙な匙加減は、十分な進化に値すると感じました。
なお、上述の表を見ていただくとわかるように、実はイヤホン単体は6.2gから7gへ、0.8g重くなっています。軽くなったのはケースだけで、耳に入るイヤホン自体は重くなっているのです。それなのに装着感は良くなっているので、単純な軽さではなく、形と荷重のかかり方で装着感を改善したということなのだと思います。こういうこともあるものなのだと、個人的には目から鱗です。
音質|安心と信頼のゼンハイザーサウンド
音そのものも明瞭さとクリアさ、楽器の鳴り方、ボーカルが前に出てきてくれる感じ、全てが非常に高水準です。
音の情報量もとても多く、それでいてまとまりもあるので、「すごく良い音で、しかもノリよく聴くことができる」という印象です。さすがはゼンハイザー。音質については何の心配もしなくて大丈夫。
僕はポップスですと、米津玄師や、supercellなどのアニソン系の女性ボーカルの楽曲を聴くことが多いのですが、男女問わず音楽体験を楽しむことができましたし、バラードに至っては、なんか泣きそうになるくらいで(笑)。歌手の方や音楽全体の表現を余すことなく伝えてくれる、そんな印象でした。声の掠れ具合までしっかり聞き取れる楽曲があるくらいです。
クラシックの音の鳴らし方も、とても丁寧かつダイナミックです。楽器の音については、『Fate/strange Fake』の劇伴である澤野弘之の『HNSCRVNTS/DEATHgDEVIL』でテストすることが多いのですが、とても響きよく素晴らしいです。

MTW4との音質の違い
音質についてMTW4との違いを見ていこうと思うのですが、まずは公式のドライバーまわりのスペック表をご覧ください。
| 項目 | MTW5 | MTW4 |
|---|---|---|
| スピーカーのタイプ/サイズ | TrueResponse ダイナミック型、直径7mm | TrueResponse ダイナミック、直径7mm |
| スピーカーの周波数範囲 | 5Hz〜21kHz | 5Hz〜21kHz |
| スピーカー感度 | 107dB SPL(1kHz/1mW) | 107dB SPL(1kHz/1mW) |
| スピーカーTHD | 0.08%未満(1kHz/94dB) | 0.08%未満(1kHz/94dB) |
そう。実はMTW5、MTW4からドライバー周りの”数字上のスペック”自体は変わっていないのです。
ただ、実際に聴いてみると、MTW5の音は間違いなくMTW4とは違う作りになっています。MTW4の音をそのまま正統進化させた印象です。高音のクリアさは元々非常に高いクオリティでしたが、そこにより各音帯のクリアさが顕著になり、ボーカルの前に出てくる感じ、そして低音の深み、音のメリハリがもっとクッキリ&ハッキリしたと感じました。
一言で言うと、「MTW4の綺麗で繊細な音はそのままに、よりノリの良い音になった」と表現できます。それでいて楽器の鳴らし方も素晴らしいので、クラシックやBGMとして聴く際もまったく困ることはありません。
ただ逆に言えば、MTW4の音が好きだった方は、「ちょっと元気になりすぎじゃない?」とも感じるかもしれません。こればかりは好みの問題にはなってしまいますね。僕は「高音質な元気な音」が大好きなので、MTW5の音はブッ刺さりです。笑
MTW5の音質チューニングはどう変わった? 中域を抑えたのにボーカルが前に出る理由
ちなみに、ゼンハイザー公式はMTW4からのチューニング変更を、
ミッドレンジがやや控えめになり、よりバランスの取れた自然な感触に。低音のレスポンスはよりクリーンでコントロールされ、12kHz以上の帯域が持ち上げられて空気感が増した。
洗練されたミッドレンジが、ボーカルを特に親密で存在感のあるものにする。
としています。
ミッドレンジはボーカルが乗っている帯域なので、ここを控えめにしたとなると本来ボーカルは出てこないはずなのですが、僕はボーカルが前に出てきたと感じました。つまり、量としては減らしたけれど、その結果としてボーカルの存在感は増した、「周りが整理されたから、真ん中が目立つようになった」ということなのかな、と推測できます。
もう一つ、僕の実感に影響していそうなのが、装着感です。
上述したように、MTW5はイヤーチップの密閉で支える設計に変わりました。
イヤホンの低音は、耳の中がどれだけ密閉されているかでかなり変わります。MTW4が「軽い付け心地」なのに対し、MTW5が「しっかり収まる」のであれば、低音の出方が変わってくるのも当然ですよね。
公式も、音質を評価する際の注意点としてこう書いています。
密閉が悪いと低音の伸びが失われ、音のバランスが変わります
ドライバーの数字は変わっていないのに、チューニングと耳との接点は変わっている。僕が感じた「低音の深み」と「メリハリ」は、このあたりから来ているのだと思います。
なお、筐体をこれだけ作り替えたにもかかわらず、ドライバーの背後にある音響容積(バックボリューム)は維持しているのだそうです。形が変わってもMOMENTUMの音であるように、というこだわりですね。
また、MTW5のパッケージにはハイレゾオーディオワイヤレスのロゴがありません。これについても公式が触れていて、ロゴ認証は製品ごとに行うものなので、表示がないことが性能の制限を意味するわけではない、としています。

サウンドパーソナライゼーション
もはやハイエンドイヤホンであれば定番仕様になりつつある、音質のパーソナライズ設定。もちろんMTW5にも継続的についています。
MTW4の時代は「サウンドパーソナライゼーションを使ってこそ本領発揮!」みたいなところがありましたが、今回のMTW5については、僕はそれほど恩恵を感じませんでした。
というのも、元々の音質のクオリティが非常に高いから。
そして(これはレビュアーとしては申し訳ないのですが)、元々のチューニングが個人的にかなり好みだから。一応パーソナライズをしたのですが、結局僕はイコライザーを軽くいじったものを使っています。
イコライザー
ちなみに今回のMTW5は、イコライザーもパーソナライズと似た形で流れる音を選びながら作ることができるようになっているので、「初めてイコライザーをいじる」という方でも調整しやすいと思いますよ!
8バンドで最大上下6dB、調整自体は0.1dB単位で可能ですので、かなり細かい設定が可能です。MTW4は5バンドだったので、地味な進化ポイントですね!
デフォルトで用意されているイコライザーのクオリティも高く、そこからいじって新規保存することも可能です。
音作りに関しては、元々のクオリティも非常に高いですが、そこから自分好みにする手段も豊富に用意されている印象ですね!
Dolby Atmos(空間オーディオ)対応|MTW4になかった新機能
音楽体験の部分でMTW5から新しく対応したのが、Dolby Atmosによる3D空間オーディオです。ヘッドトラッキングにも対応しています。MTW4にはなかった機能なので、ここは明確な追加ですね!
MTW5にクロスフィード機能はないので、その代わりにDolby Atmosで空間の広がりを作る、という考え方になっているようです。
で、実際に使ってみると、、、ほとんど変化を感じない!!笑
正直、ON・OFFを見ずに聴き比べたら、僕では判別できないと思います。笑笑
一応、よ〜く聴いてみると、確かに音場が広がっている感覚はあります。影響量が少ないおかげか、空間オーディオあるあるの音質の劣化はほとんど感じませんし、ボーカルが引っ込む感じもないです。映画を見ている時は、ONにしていた方がなんとなく臨場感が増すようには感じました(これは先入観でないと信じたい笑)。
他社製品を持ち出してしまい恐縮ですが、僕はBoseの空間オーディオが最高峰だと思っているのですが、感覚としてはそれに近い。ただ、OFFの方がより音の迫力は強く、ボーカルも耳に近い位置にいてくれるように感じるので、結局僕はOFFにしてしまっていますね。
なお、サウンドパーソナライゼーションとDolby Atmosの併用はできないので、Dolby Atmosを使いたい場合はサウンドパーソナライゼーションは外す必要があります。また、現状はイヤホンでDolby AtmosのON/OFFの切り替えはできません。
ノイズキャンセリングと外音取り込み

それではお待ちかね、ノイズキャンセリングと外音取り込みについてです。ここが、今回のMTW5でいちばん語りたいところです!
MTW5のノイズキャンセリング性能
まずは、フィット感向上によるイヤホンそのものでの遮音性が高まっていると感じました。純粋に、耳に入ってくる音の量そのものが減っている印象です。
その上で、低音のキャンセリング性能は非常に高いと思います。いわゆる「ノイズ」と呼ばれる音はかなり消してくれます。
高音もMTW4からかなりの進化を遂げていると思いますが、他のハイエンドイヤホンと比べてしまうと、もう一歩という印象は否めません。カフェで食器が当たるカチャカチャ音はまだ入ってきますし、手元のパソコンの打鍵音も意外と入ってきます。とはいえ、残りすぎて刺さってくる、みたいなことはないので、「気にしたら気になるかな」というレベル。今までのMTWシリーズを使ってきた人からしたら、とんでもなく進化していることに驚くはずです。
個人的に驚き+嬉しみだったのは、高音全体の入り具合に比べ、人の声の除去がよくできている印象だったこと。周りで話をされていても全然気になりませんでした。これは音楽を流さず、無音でノイズキャンセリングだけをオンにした状態でも同じでした。
僕はノイキャンで人の声だけが残るとすごく集中力が削がれるタイプなので、この人の声の除去レベルはとてもありがたいですね。キーボードの打鍵音が入ってくるのも、僕は打鍵音を楽しみながら仕事したいタイプなので、実は有り難かったりします。笑
また、これは単純な集中力の問題なのかもしれませんが、長時間つけているほど「いつの間に音が自然に消えてくれた」という感覚になりました。これが本当に不思議、というか、もはや謎。高音除去の特徴と合わせ、僕とMTW5の相性が良いのかもしれません。笑笑
MTW5の外音取り込みについて
外音取り込みについても、MTW4からかなりの進化を遂げています。正直、MTW4はハイエンドモデルとしては使い物になるレベルとは言えなかったので、そこから考えると、もう感慨深いものまであります。笑
で、実際に使ってみると、、かなり自然に取り込んでくれます……が、やや高音の入りが強い印象はあります。食器が当たるかちゃかちゃという音や、人の声、ものが掠れるカサカサという音ですね。さすがに「もう耳だね!」というクオリティとまではいきませんが、とはいえこれも「気にすると気になる」というレベルなので、気にしなければなんの問題もなく使えると思いますよ!
外音取り込みレベルは6段階で調整できるのですが、個人的には一番下か次に下で良いと感じました。そもそもこの取り込みレベルでそこまで取り込み量に変化はないのですが、MTW5については、レベルを下げた方が自然な取り込みに近くなる印象です。
なお、MTW5には耳の中の気圧変化を補正するアンチオクルージョンという仕組みも入っています。歩いているときや自分がしゃべっているときの不快感を減らす設計なのだそうで、外音取り込み中に自分の声が自然に聞こえるのは、これのおかげかもしれませんね。
ゼンハイザーのノイキャンと外音取り込みは、MTW3からどこまで進化したのか
前作のMTW4のときも、「3と比べたら使い物にはなる」というレベルの進化を遂げていました。ただ、僕の耳では、他のハイエンドクラスと比べると、特に外音取り込みについてはとても使えるレベルではありませんでした。
それが今回のMTW5は、十分に実用できるレベルにまでアップデートされています。今まで「音質ならゼンハイザーなんだけど、機能面がなぁ……」と購入を諦めていた方でも、今回のMTW5であれば十分に選択肢に入るクオリティだと思いますよ!
ちなみに公式のスペック表では、MTW4が「ハイブリッドANC」、MTW5が「ハイブリッド・アダプティブANC」という表記に変わっています。周囲の環境を常に分析して、リアルタイムで調整してくれるのだそうです。さっき書いた「いつの間にか音が消えている」感覚も、もしかするとこの機能の影響なのかもしれません。
また、MTW5からは、風の強さを感知してANCと外音取り込みのパラメーターを自動調整する機能も入りました。歩いているレベルではそこまで違いを感じませんが、少なくとも風切り音はまったく気になりませんでした。
さらにひとつ補足しておくと、ゼンハイザー公式はANCを有効にして使うことを推奨しています。サウンドプロファイル自体が、ANCオンの状態に最適化されているからなのだそうです。音質だけを聴きたくてANCを切る、というのは、この機種に関しては必ずしも正解にならないかもしれません。
通話性能
こちらはiPhoneのボイスメモに音声を録音したものとなります。
若干音がこもっている感じはありますが、電子的な余計な修正がされておらず、自然な声に聞こえる印象です。個人的にはこういう声の入り方の方が好きですね。
MTW5のバッテリー持ち|実はANCオンだと前作より短い

| 項目 | MTW5 | MTW4 |
|---|---|---|
| イヤホン単体(ANCオフ) | 最大12時間 | 最大7.5時間 |
| イヤホン単体(ANCオン) | 最大6時間 | 最大7.0時間 |
| ケース込み合計 | 最大40時間 | 最大30時間 |
| バッテリー容量 | イヤホン72mAh/ケース760mAh | イヤホン75mAh/ケース820mAh |
MTW5はMTW4と比べ、ANCオフ時の再生時間は7.5時間から12時間へ、ケース込みは30時間から40時間へ、大きく伸びています。ですが、ANCをオンにしたときだけは、7.0時間から6.0時間へ1時間短くなっています。
しかも先ほど書いたように、ゼンハイザー公式はANCをオンにして使うことを推奨しています。公式の推奨どおりに使うと、前作より1時間短いということになってしまうわけです。
とはいえ、6時間ぶっ通しで使う場面というと、飛行機や長距離新幹線、長距離バスなど、普段はあまり出てこないシーンだけだとは思いますので、それほど気にすることではないと個人的には感じます。MTW5にはかなりユーザーの声を取り入れている様子なので、個人的には、ゼンハイザー公式も「大部分のユーザーはケース込み容量を増やす+ANCオン6時間でok」という判断なのだと受け取りました。
もう一つおもしろいのは、バッテリーの容量そのものは減っているところ。
イヤホンが75mAhから72mAh、ケースが820mAhから760mAh。両方とも減らしたうえで、ANCオフの再生時間を1.6倍、ケース込みのバッテリー持ちは10時間増にしているのですから、省電力の能力でかなり詰めてきたのだと思います。
充電は8分で1時間の再生ができ、フル充電は約1.5時間。Qiワイヤレス充電にも対応していますので、個人的には何の不満もありませんね!
操作性・カスタマイズ性能
音質のところで記載した「サウンドパーソナライズ」とイコライザーの他には、正しく密閉できているかを確認してくれる「装着テスト」もMTW4から踏襲されています。
また、位置情報取得を許可すると、自分で決めた場所ごとに音質設定とノイズキャンセリングを自動で切り替えてくれる「サウンドゾーン」という機能があります。イヤホンの場所を見つける機能もあったりと、必要十分な機能は備わっていると思います。(この辺もMTW4から継続)
マルチポイントは2台まで同時接続できます。ペアリング自体は6台まで記憶してくれるのですが、初期設定ではマルチポイントがオフになっているので、使う方はアプリから有効にしてくださいね。
イヤホンでの操作については、まぁ普通です。笑
長押しで音量調節は可能になっており、自由にイヤホン操作を割り当てることもできますが、現状ではそもそも割り当てることができる機能が少ないですね。Dolby Atmosのオンオフ切り替え、イコライザー切り替えあたりが追加されると個人的には嬉しいですね。
MOMENTUM True Wireless 5のカタログスペック
最後に、公式が紹介しているカタログスペックを一覧でまとめておきます。参考として、MTW4も記載します。
| 項目 | MTW5 | MTW4 |
|---|---|---|
| 公式ストア価格 | 49,940円 | 47,440円 |
| 着用スタイル | トゥルー・ワイヤレス・ステレオ・イヤホン | 同左 |
| イヤーカップリング | 外耳道 | 外耳道 |
| Bluetooth | 6.0準拠、クラス1、10mW(最大) | 5.4準拠、クラス1、10mW(最大)、Bluetooth Classic対応 |
| 送信周波数 | 2,402MHz〜2,480MHz | 2,402MHz〜2,480MHz |
| 対応プロファイル | A2DP、AVRCP、HFP | A2DP、AVRCP、HFP、TMAP、PBP |
| 対応コーデック | SBC、AAC、aptX、aptX Adaptive/Lossless | SBC、AAC、aptX、aptX Adaptive/Lossless、LC3 |
| スピーカー | TrueResponse ダイナミック型、直径7mm | TrueResponse ダイナミック、直径7mm |
| 周波数範囲 | 5Hz〜21kHz | 5Hz〜21kHz |
| 感度 | 107dB SPL(1kHz/1mW) | 107dB SPL(1kHz/1mW) |
| THD | 0.08%未満(1kHz/94dB) | 0.08%未満(1kHz/94dB) |
| ANC | ハイブリッド・アダプティブANC | ハイブリッドANC |
| マイクの原理 | MEMS | MEMS |
| マイク周波数範囲 | 最大16kHz(超広帯域通話モード) | 100Hz〜10kHz |
| マイク集音方式 | イヤホン1つにつき4マイク(骨伝導マイクを含む)、AIとビームフォーミング | イヤホンあたり3マイク、ビームフォーミング |
| バッテリー(ANCオフ) | 最大12時間 | 最大7.5時間 |
| バッテリー(ANCオン) | 最大6時間 | 最大7.0時間 |
| ケース込み合計 | 最大40時間 | 最大30時間 |
| バッテリー容量 | イヤホン72mAh/ケース760mAh | イヤホン75mAh/ケース820mAh |
| バッテリー交換 | 標準的な工具でユーザー自身による交換が可能 | 内蔵 |
| 電源 | 5V・1000mA、最大5W、USB-C、PD非対応、Qiワイヤレス充電(バージョン2.1) | 5V、最大1000mA、USB-C&Qiワイヤレス充電 |
| 磁力場 | イヤホン1.48mT/ケース97mT | イヤホン0.95mT/ケース105mT |
| 耐候性 | IP54(イヤホンのみ) | IP54(イヤホンのみ) |
| 重量 | 合計62g/イヤホン7g/ケース55g | 合計72.4g/イヤホン6.2g/ケース66.4g |
| 寸法 | 67.2×48.4×25.0mm | 70.1×44.6×34.8mm |
| EQ | 8バンド | 5バンド |
| 動作温度 | 0〜+40℃(充電時5〜+35℃)、RH25〜75% | 0〜40℃(充電時5〜35℃)、RH25〜75% |
| 同梱物 | イヤホン、充電ケース、USB-Cケーブル、イヤーチップ(XS/S/M/L)、バッテリー交換用ツール、取扱説明書 | イヤホン、イヤーアダプター(XS/S/M/L)、イヤーフィン(S/M/L)、充電ケース、USB-Cケーブル、ガイド |
MTW5でLC3とAuracastは使える?
なお、MTW4にあった、LC3がMTW5では消えています。対応プロファイルからもTMAPとPBPがなくなっています。いずれもBluetooth LE Audio系の規格です。MTW4は、Auracastへの対応を「将来を見据えた技術」として大きく打ち出していた製品でした。それが表から消えているので、一瞬「退化した?」と思ったのですが、、、ご安心を。
MTW5はLE AudioとAuracastのハードウェア機能を内蔵していて、今後のファームウェアアップデートで有効化される予定と、公式がしっかりと記載しています。新しくハードを買い直す必要はない、とも書かれています。
時期についてはまだ言及されていませんので、Auracastをすぐ使いたい方は、そこだけはご注意くださいね。
MOMENTUM True Wireless 5の良かった点・気になる点

ということで、MOMENTUM True Wireless 5についてまとめていきます。
良かった点
・音のクオリティがとにかくものすごく高い
・音質のクオリティを考えると十分すぎるノイキャンと外音取り込み
・イヤホンケースがスリムになり、持ち運ぶ際に嵩張りにくい
・バッテリー交換が自身で可能(まだ購入方法は未知だが)
やはり、音のクオリティを考えると、ノイキャンと外音取り込みのレベルは非常に高いと思います。
何度も言ってしまい恐縮ですが、MTW5は「これでノイキャンと外音取り込みが優秀だったらなぁ〜」のゼンハイザーに、文字通り、優秀なノイキャンと外音取り込みが備わった一台です。
なお、装着感については、個人的にはかなり合っていましたが、この「しっかりと入る感じ」は人によっては「密閉されすぎて嫌だ」と感じるかとも思いますので、良かった点としては書いていません。
気になる点
・値段が高い
・サウンドパーソナライゼーションとDolby Atmos(空間オーディオ)の併用が不可
・ANCオン時のバッテリーが前作より1時間短い
個人的なMTW5のいちばんのネックは、やはり値段ですね。現状、公式ストア価格は49,940円です。
公式サイトで購入する場合、PayPay払いなら9.5%のPayPayポイントが付きますし、Amazonや楽天等で購入する場合は、セールや独自ポイントの恩恵があります。
とはいえそれらを加味しても、発売してすぐの2026年秋の相場感は45,000円前後です。
ゼンハイザーのイヤホンはAmazonのプライムデーなどでセール対象となることがかなり多いので、安く手に入れるチャンスは多いと思います。そうは言っても、この金額をイヤホン一台に出すかは、意見が分かれるところでしょう。
とはいえ、今回のMTW5はバッテリーを自分で交換できる機構がついていますので、今後、長く使っていくことを考えれば、そう悪くない投資と言えるのでは、と個人的には感じています。
MOMENTUM True Wireless 5はどんな人にオススメ?
4万円中盤〜後半の出費を許してでも、高音質・高機能なワイヤレスイヤホンが欲しい方
逆に、こういう方には向かないかも
・イヤホンに4万円以上は出せない方
・音質よりもノイズキャンセリングや外音取り込みを最優先にしたい方
MTW4から買い替える必要はある?

ノイズキャンセリングや外音取り込みをより良いものにしつつ、「やっぱりゼンハイザーの音がいいよね!」という方は買い替える価値があると思います。
逆に、複数のイヤホンを使っていて「ゼンハイザーのイヤホンは音質が良ければok」という場合は、無理に買い替える必要はないと感じます。特に、今回のMTW5は「メリハリのある煌びやかな音」になっているので、今までの「煌びやかで繊細かつフラット軸」な傾向が好きな方の場合は、そもそも肝心な音質面が合わない可能性もゼロではありません。
ノイズキャンセリングや外音取り込みで選ぶのであれば他にも良いイヤホンはありますので、やはりゼンハイザーの買い替えは、まずは音質チェックが一番大事だと個人的には感じます。
まとめ

ということで今回は、ゼンハイザーのMOMENTUM True Wireless 5のレビューをしてきました。
個人的には、「この音質に優秀なノイキャンと外音取り込みがついたらなぁ」という願望がついに実現した、素晴らしい一台に仕上がっていると感じています。
音楽を聴いているのが楽しくなってくるイヤホンでありながら、機能性にも妥協がない。
「まずは音質が大事。その上で、ノイズキャンセリングや外音取り込みにも妥協したくない」という方には、非常にオススメの一台です!


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