みなさんこんにちは!映画などのレビューを行っている旅狼のレビュー小屋です!
新海誠監督の最新作、話題沸騰中の『天気の子』、観てきましたよー!!
今回はそんな『天気の子』のストーリーやキャラの紹介はもちろん、感想や考察をネタバレありで語っていきます! 最後には配信情報も載せていますので、『天気の子』が気になっている方はぜひ最後までご覧くださいね!
『天気の子』 映画作品情報
上映初週から大ヒットを記録している『天気の子』。まずは作品紹介から!
原作・脚本・監督
新海誠
音楽
RADWIMPS
キャラクター・声優
森嶋帆高:醍醐虎汰朗
天野陽菜:森七菜
須賀圭介:小栗旬
夏美:本田翼
天野凪:吉柳咲良
ほか
ストーリー
「あの光の中に、行ってみたかった」
高1の夏。離島から家出し、東京にやってきた帆高。しかし生活はすぐに困窮し、孤独な日々の果てにようやく見つけた仕事は、怪しげなオカルト雑誌のライター業だった。
彼のこれからを示唆するかのように、連日降り続ける雨。
そんな中、雑踏ひしめく都会の片隅で、帆高は一人の少女に出会う。ある事情を抱え、弟とふたりで明るくたくましく暮らすその少女・陽菜。
彼女には、不思議な能力があった。。
天気の子 公式サイトより
『天気の子』 感想
一言で言うと…
まず見終えた率直な感想は、「美しかった」です!!
雨と晴れ、世界の描写。主人公の帆高と陽奈の関係をはじめとする人間模様。帆高の陽奈に対する一途な想い。
それらすべてが「美しかった」と感じましたね〜!
新海監督前作の『君の名は。』と比較して。
新海監督の良さともいえる「話の展開のテンポの良さ」。それは今回の『天気の子』も健在だったように思いました。
約2時間の物語の中で、中だるみせず、けれど視聴者を置き去りにもしない。シリアスと笑いを絶妙に織り交ぜて飽きさせない。
これはさすがの一言でした。
ただ、『君の名は。』に比べると最後に向けての盛り上がりが若干欠けていた気もします。怒涛のラスト、ではあるのですが、、『君の名は。』と比べると「世界が狭い」ように感じてしまいました。
彗星と空、スケール的には同程度のはずなのですが、”かたわれ時”に出会った瀧と三葉のシーンのような“静かな壮大さ”みたいなのが欠けていた気がします。なかなか伝わりにくいと思いますが。。笑
あとは、帆高と陽奈のバックボーン、出会うまでの物語も少々薄いように感じました。「帆高」は故郷の島から家出をしてきた高校生、「陽奈」は訳あって小学生の弟と二人で暮らす少女。対して『君の名は。』は、ごく普通の東京の高校生「瀧」と、伝統ある家系ながら、普通の田舎暮らしの高校生「三葉」。
主人公の男女のバックボーンは今回の『天気の子』の方が入り組んでいます。なので、そこをもう少し掘り下げてもよかったのではないかなと感じました。
特に、陽奈が晴れ女になった理由や帆高に惹かれたワケ、このあたりがもう少しあれば、二人の関係がよりリアルで美しくなったのではないかなと思います。
『天気の子』 考察
新海誠監督は「今回の『天気の子』の結末は、きっと賛否が分かれる」とおっしゃっていました。そして実際観てみると、まさにその通りの展開でした。
『君の名は。』は広い層、特に若い世代全般にウケが良さそうな「わかりやすく明確なストーリーで、誰もが心を打たれるであろう強い愛と恋が生み出した奇跡の物語」でした。
一方、今回の『天気の子』の結末は、「世界か恋して愛した一人の少女か、どちらを選びますか?」という大きな問いがあり、「主人公の帆高はその選択を迫られる」というのが、一番大きなポイントになるかと思います。
他にも、様々なテーマ、問いかけが埋め込まれていた印象です。何が正しいのか、誰が正しいのか、誰のための正しさなのか、そもそも正しさとは何か、、などなど。
人によってはこの展開を、「ちょっと寂しい」とか、「なんかもやもやする」と捉えるかもしれません。
最後の最後、帆高は「陽菜」と「世界」を天秤にかけて、「陽菜」を選びます。その結果、日本は雨が降り止まない場所となり、水に沈んだ世界となってしまっています。
その終わり方についても、人それぞれ「よかった」「あまりよくなかった」、場合によっては「気持ち悪い」とまで分かれていますからね。
しかし裏を返せば、観た後の感想、感じ方・捉え方が人それぞれになるぶん語り合えば盛り上がると思います。
レビューなどに書かれている考察を見るのもおもしろく、『君の名は。』とは違った意味で、二度三度と観たいなと思わせてくれると感じています!
『天気の子』 配信情報
残念ながら、2022年4月現在、『天気の子』を無料で配信している動画サイトはありません。レンタルサービスがついている『Amazon Prime Video』や『dTV』、『U-NEXT』、『FOD』などで、期間限定のレンタルをする必要があります。
Blu-ray・DVDについては、Amazonなどで、「スタンダードエディション」と「コレクターズエディション」が販売中です。
『天気の子』 まとめ
今回は『天気の子』の感想や考察を書かせていただきました!
僕個人の好みの話をするならば、『君の名は。』よりも『天気の子』の方が好きでした! 考えさせられる、人によって様々に解釈できる作品の方が、僕自身好きになる傾向にあるので。笑
でも、それこそアニメーションの醍醐味だと思うし、アニメーションだから描ける世界観・物語だと僕は考えています。
この記事を読んでくださった方々の多くが、「天気の子、気になってるけど実際どうなの??」という方だと思います。
そんな皆さんにお伝えしたいのは、「気になってるならぜひ映画館に観に行ってほしい!!」ということですね!
ここまで書いたように、『天気の子』は観た人によって感じ方が大きく変わる作品です。だからこそ、レビューや口コミ、評価をアテにしすぎることなくご自身の目で観て、耳で聴いてほしいです。そして、あなただけの『天気の子』の感想を抱いていただきたい!
話の内容については人を選びますが、作画や音楽、歌の歌詞は本当に素敵で美しい、感動的なものになっています。そういった部分は共通して楽しめますよ!
映像美や作品を惹き立たせる音楽、そして何より、ストーリーの素晴らしさによる物語への没入感。映画は映画館で観るから”映画”なのです!
いいですか!!
気になっているならぜひ観に行きましょう!! 『天気の子』、それだけはオススメできますよ!!
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